梅雨の時期にも 楽しいことを!

6月に入り、らいく古賀店の玄関壁面も梅雨モードに変わりました。

今年度は、1本の桜の木を中心に、周りにはお子様たちに自画像を貼って季節ごとの物語を作っていくようにしてみました。4月に桜の花の下で遊んでいた子ども達が5月にはこいのぼりを見つめ、そして6月には傘をさして雨降りを楽しんでいます。

 

それぞれのお子さんの課題に応じて作業内容が変わるので、シールが貼ってある傘、スタンプが押してある傘、色とりどりの模様がかいてある傘など、本当にバリエーション豊かでどれだけ眺めていても飽きません。下の方には時計になっているアジサイの花もあります。

手先を使った造形活動として、壁面飾りの制作をプログラムに入れるのは、幼児さんから小学校低学年のお子さんが多いですが、ご希望がある方は、高学年のお子さんにも作ってもらいます。私たちが、「小さい子のお手本にする為に作ってほしい」とお願いすることもあります。高学年の子達にとって、小さいお子さん達から「すごーい。」 「上手~!!」と言われることは、自己有能感を高めることにもつながり、他の活動への意欲にもつながっていくようです。

 

そうやって楽しく作っている壁面飾りですが、人物画を描く際は、「難しい~!」 「できないよ~💦」 という声が聞かれたこともありました。自分の頭から足までを描こう、と言われて、とても困ってしまったお子さんがおられたのです。

私たちはそのような時、「自分の型取りをしてみよう!」と誘うことがあります。大きな紙を用意して、その上にお子さんに横たわってもらい、「頭~顔~首~・・・」などと部位を言葉にしながらなぞっていくのです。触れることでその部位の位置を感じてもらい、同時にその部位を表す言葉を聞いてもらい、そして出来上がった形を目で見て確かめたあと、髪の毛や目、鼻、口などのパーツを自分の手で書き入れてもらいます。そうすることで、自分の身体がどうなっているのかを実感してもらうのです。

 

 

自分自身の身体の輪郭や大きさ、それぞれの部位の位置などを把握できるようになると、「身体の地図」が出来上がっていきます。それが出来上がっていくことで、自分の身体を自由自在に動かして、使いこなしていくことができるようになるのです。

 

触覚や前庭覚、固有覚などの感覚がたくさん入るような遊びを楽しみながら経験してもらうことは、身体図式を育てることにつながります。雨降りで外に出られない日に、家の中で身近な物を使って楽しめる遊びが色々あるので、是非試してみてください!

文責  言語聴覚士 立花優子

 

みどり星人!!                                                                                伸縮性のある布で袋を作り、被って遊びます!!

 

洗濯バサミではさみ競争!!                                                                どこについてるか、わかるかな?

のびのびゴムの クモの巣くぐり!!                                                                 鈴が鳴らないように 進めるかな?